ZIPPOライターのメンテナンス・ご使用の注意事項

ZIPPOメインテナンスZIPPOライターの使用方法

ZIPPOライターのメンテナンスの基本を写真入りでご紹介します。オイルの入れ方からフリント(発火石)やウィック(導火線)の取り替え方などを掲載しております。

ZIPPOのメンテナンス方法が分かれば、日々の利用がもっと楽しくなると思います。また、調子の悪いZIPPOがありましたら、こういったメンテナンスで改善されることも多いと思いますので、参考にしていただけましたら幸いです。

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オイル注入方法

ライターの中身(インサイドケース)をライター本体から引き抜きます。チムニーというライターの煙突のようなところを掴んで引き抜くと簡単に抜けます。(店長愛用のZIPPOを使用しております…ちょっと古いのでお見苦しい点はお許し下さい^-^)

ZIPPOライター・メインテナンス1

本体からインサイドケースを完全に引き抜いて下さい。底に配線が付いているとかいった複雑なものではないのでご安心を。

ZIPPOライター・メインテナンス1

インサイドケースが抜けたら底を見て下さい。底には、オイル止めの役割をするフエルト・パッドがあります。

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フエルト・パッドをめくり上げオイル缶の先を「綿」につけて注入して下さい(※フエルト・パッドにはオイルを染み込ませようとしないで下さい。フエルトはオイルが漏れないようにするものです)。

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注入と言うよりは、中にある綿にゆっくりしみ込ませていくといった方が適当かも知れません。十分にしみ込ませたところで注入を終わって下さい。目安としては、ゆっくり注入していてもう綿が吸収しなくなったなーと思った頃、ウィックの先に水気(オイル気?)がでてくればOK。

オイルを入れる際には、火の気のない場所、換気に注意して、新聞や布を下に引いて行って下さい。

何度もオイルを入れるのは面倒だからと無理に吸収させようとするとオイルが溢れてきます。

入れすぎはオイル漏れの原因になりますのでご注意ください。腹八分がZIPPOにも良いと思います。オイルを注入する度に愛着がわくものZIPPOの良さと思っていただければ幸いです。

 慣れない内はオイルを少しずつ入れてお試しください。何回か利用されるうちに容量が分かってくると思います。

※ZIPPO専用のライター用オイルのご使用をお勧めします。 

※オイルに弱い材質を使った表面加工が施されているZIPPOがありますので、オイルを入れる個所以外にオイルがつかないように注意してください。

注入が終わったあとは、インサイドケースの周りを拭き本体に戻して下さい。カムと呼ばれる部分を下げた状態でフタの付いている側にして本体に戻して下さい。

ZIPPOライター・メインテナンス1

★オイル注入後すぐ使用しようとしても着火具合がよくない場合があります。特に初めて使用する際には、オイルが内部で浸透するのを待つため、オイル注入後少し時間を置いてからご使用ください。

※ZIPPO専用オイルは、大手コンビニエンスストア、ホームセンター、ディスカウントストアーなどで販売されています。色々なところで販売されているので大変お求め安くなっていると思います。

※ZIPPO専用のライター用オイルをおすすめいたします。ZIPPOにも使えるという表示のある格安のライター用オイルがありますが、できれば避けた方がよろしいと思います。オイルの質が劣るケースでは、メンテナンスの頻度が上がったり故障の原因になる可能性があります。

※灯油やガソリン等は、危険ですのでご使用にならないてください。また、潤滑オイルなどは用途が違いますので入れないでください。燃焼系の燃料やオイルなら何でもよいというわけではありませんので十分ご注意ください。

ZIPPO専用オイル

フリントの交換方法

着火の時、火花の出が悪くなったらフリントをチェックして下さい。フリントの残りが少なくなっているようなら交換して下さい。フリントは、オイルと同様、お近くのコンビニエンスストアー、ホームセンター、ディスカウントストアーなどでお求めいただけます。

火花が散らない時は、フリントを使いきってしまった可能性が高いので無理にフリントウィールを回して火をつけようとしないで下さい。フリントを支えているスプリングティップという部品を痛めてしまいます。

フリントは新品でも5mm程度なので、2mm以下になったらそろそろ替え時ではないかなと愛用のZIPPOに気をかけて上げて下さい。

長期間使っていなかったZIPPOでは、フリントが劣化して割れてしまったり、一部粉状になってしまうことがあります。この際にも、古いフリントを取り出して、欠片や粉を取り除いた上で、新しいフリントに交換してください。

インサイドケースを取り出します(オイル注入方法参考)。底には大きなネジがありますので、それをゆるめて下さい。

基本的には、写真のようにアメリカの1セント硬貨で回すことができるようになっていますが、ネジが硬くなって回らないときは、サイズのあったマイナスドライバーを使ったり、ネジの頭の部分をペンチやプライヤーなどで掴んで回してください。

どのネジでも同じですが、無理に回そうとするとネジの凸部分が潰れて回せなくなりますので加減に気をつけて行ってください。回しにくいなと思われたら、ペンチなどでネジの頭部分を挟んで回してもらった方が簡単です。

一度ネジが緩めば、後は指で摘んで回せますので、締めたり緩めたり簡単に行えます。

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ネジを取り外すと、ネジに付随したスプリングが出てきますので引き抜いて下さい。奥にはフリントがあるので逆さにしてフリントを取り出して下さい。簡単に出てこないときは、ネジを取り外した部分を逆さにして手の上や卓上でで軽く叩くと短くなったフリントが出てくるはずです。

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古くなったフリントを取り出したら、新しいフリントを入れます。ホールに新しいフリントをポンと入れて、スプリングとネジを戻してしっかりネジを締めます。

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これで、フリントの交換は終了です。簡単でしょ。新品のフリント装着後は、火をつける際にフリントウィールが回り難いですが何度か使う内に馴染んできます。

ウィックの交換方法

ウィック(芯)が黒くなって枝分かれになってくると着火し難くなります。また、火の安定力が弱くなり風で火が消えてしまうことも起こります。これでは風に強い自慢のZIPPOが可哀想ですね。

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こうなったときは、小さいプライヤーなどで少しウィックを引き上げて黒ずんだところを切って下さい。ウィックはある程度切っても使っていけるように長めになっているので安心して下さい。

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長めになっているウィックですが、余り何度も切ってばかりいるとウィックが短くなりすぎてオイルをしっかり吸い上げなくなります。こうなったときはウィック自体を交換します。まずは、オイルやフリントを交換したときと同じようにインサイドケースを本体から取り外します。そして、フリントのネジも外して下さい。今回は、フエルト・パッドも外して中の綿が取りやすいようにします。

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フエルト・パッドを外すと綿が出てくるので、綿をピンセットで取り出していきます。綿がどんな風に詰められているかを覚えておくと、後で戻すときに楽です。

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古いウィックを取り外したら、新しいウィックを入れます。穴に上手く通して下さい。インサイドケースの右側(写真参照)の綿はそのままにしておいてもウィック交換に支障はありません。

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ウィックを少し回しながら穴に通すと入れやすいと思います。内側からではなくて、外側(ライタの上)から入れてもどちらでもいいです。

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横から見たときにチムニーの上に出ない程度までウィックを出して下さい。チムニーのトップより1~2mm下がベストでしょう(写真左)。余りウィックを引き出しすぎると火が強くなりすぎるので、ウィックはチムニーの上に出ないように注意して下さい。

ZIPPOライター・メインテナンス1ZIPPOライター・メインテナンス1

ウィックの設置が終わったら、綿を詰め直します。綿を詰め込むとき、せっかく設定したウィックの位置が狂わないようにゆっくりに詰めていきます。

ZIPPOライター・メインテナンス1

ウィックは綿の間を弧を描くようにしておくとオイルを送るパイプ役として効率よく機能します。

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綿を詰め終わったら、フエルトパッドとフリントスプリングを元に戻してネジを締めます。インサイドケースを本体に装着すれば、リフレッシュした愛用のZIPPOが目の前にあります。うれしーい^0^~

フリントやウィックはこんな感じで店頭で販売されています。1パックごとに買うことが出来ます。

フリントとウィックは、ネットでも購入できますし、大手コンビニエンスストア、ホームセンター、ディスカウントストアーなどでも置いてあることが結構あります。

店頭ではちょっと見つかりにくいところにあったりしますので、自分で探すより店員さんに聞いた方が無難かもしれません。

箱買いやまとめ買いすると1個あたりの値段が少しお安くなることがありますが、よほどZIPPOライターをヘビーに使うケースを除いて、毎月買い足すようなものではないので、それぞれ1個(1パック)用意しておけば十分ではないかと思います。

ZIPPOライターご使用上の注意事項

ZIPPOライターを安全にご使用いただくため、下記に事項にご注意の上、ご使用いただけますようお願いいたします。

◆ライターとその付属品(オイル等を含む)は、子供の手に届かない場所に保管して下さい。ライターには子供悪戯防止機能は付いていませんのでご注意下さい。

 ◆ライターは顔や洋服から離して着火して下さい。引火しやすい洋服の場合は、特にご注意下さい。

 ◆ライターの火がついているときは、振り回したり落とさないように注意して下さい。落としても自動で火は消えません。

◆ライターは自動で消火しません。ふたをしっかり閉めて火を消して下さい。

◆熱いところ、ガスの近くなど引火しやすところでは使用を避け、また放置しないで下さい。

 ◆火の中に入れないで下さい。

 ◆ライターのフタを閉じる際には、指や爪を挟まないようご注意下さい。

◆ライターに付いている装飾、またはコーティングのはがれにより衣類等にキズが付く場合がございます。

◆法律を守り、常識に従ったご使用をお願い致します。

◆ライターは自己責任においてにご利用下さい。ライターにより生じた損害等は販売店では一切補償できませんので予めご了承下さい。

こちらのメインテナンスに関するページは、当店が開店した1990年代後半に公開したもので、思い出があるのでそのまま掲載しております。画質等につきましてはお見苦しい点がありますがご了承ください。いくつかのショップさんにご連絡させていただたことがありますが、本ページ内に掲載の記事と写真の無断コピー(転用や掲載)はご遠慮ください。

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