北野武監督の作品「アウトレイジ」シリーズは、抗争と任侠が盛り込まれたヤクザ映画です。
「全員悪人」というキャッチコピーにあるように、本当に色々な悪人が出てきます(笑)。悪人ばかりで見ていて心がすさんでいくというわけではなく、不思議とワクワクしてしまう一面もあるように感じます。
1作目の「アウトレイジ」、2作目の「アウトレイジ ビヨンド」に続いて、三作目になる最終章があります。
組を潰したり自分がのし上がるための裏切りや策略、怒号が飛び交い、残酷なバイオレンスが繰り返されるので、苦手な方もいるでしょうが、映画と思ってみれば痛快と思う方も多いでしょう。
過激な言葉が飛び交って、こういった映画が影響しているか分かりませんが、ヤクザ張りの荒い言葉づかいを真似て、大したことでもないのに店内で怒鳴っていたり、クレーム付けているお客さん時々いるなあ・・・なんて思ったりもしました。映画では痛快ですが、実際にやると警察呼ばれることありますから^^;
前知識なしにこの映画を見た方は、豪華キャストにも驚くでしょう。一般の映画やドラマであれば主役級の有名俳優さんたちがどんどん出てきて、オールジャパンのように感じてしまうほどです。また、普段はヤクザ役のような強面をやらない俳優さんが凄みをみせて、演技力の幅を感じさせてくれるシーンもあります。
ネタバレのない範囲ですが、映画の中では、クールな役柄の椎名桔平さんがZIPPOライターを使うシーンがあります。映画の中では自然にZIPPOが使われていて、こういった脇役のZIPPOはいいですね。
日本のヤクザ映画は海外でも人気があるようですが、出演している豪華な俳優陣、そして、欧州でも有名な北野監督作品ということで、アウトレイジ3部作が後々世界でどんな評価をされていくのか楽しみです。